生徒の学習を向上させるブログの活用

ICT導入は、先生が何気なく使っているサービスでも実現できます。

普段からスマートフォンやPCで読んでいる『ブログ』。そんなインターネットの中でも身近なツールを学校現場でも活用して、新しい教育を生み出すことができるのです。

Matt Bannerの寄稿記事です。ベテランのブロガーであると同時に、SEOやインターネットを使ったマーケティングに10年携わってきた事業家です。彼のことを持って知りたければ、@BlastYourBlog とツイッターで検索してみましょう。


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教育は私たちの社会の基盤を作ります。子供達に教えたことは彼らの将来に直接的に影響を与えます。よって、どの教育段階においてであっても、教育の質を向上させる方法を模索することが重要です。

 

では、ブログがどのような力を持ち、どのような教育機会を提供することができるのかを見ていきましょう。



ブログの潜在的な力をどのように教育に生かすか 

2013年頃になると、教室内でテクノロジーを使うことによる可能性の拡張について、先生方が興味を持ち、理解するようになってきました。PBSの研究によると、テクノロジーが生徒の学習意欲を向上させると同時に、先生の指導や説明をする能力を向上させると、74%の現場の先生が回答しました。

 それ以降、オンライン上でのクラス活動は急激に増加し、先生たちはカリキュラムの中にブログを活用した教育を取り入れていくようになりました。ブログ活用を授業に取り入れた効果は驚くべきものがありました。では、どのような利点があり、どのようにブログを授業に取り入れていけるのかを見てみましょう。



授業や他の生徒との密接な関わり合い

 

多くのケースで授業中に生徒はノートをとっていますが、このやり方では先生が期待するほど、生徒が授業に積極的に参加することができません。多くの場合、生徒は一度ノートに書いたことを二度と見ることはないでしょう。

 

ペンシルバニア州大学職員のブログ活用事例

ペンシルバニア州立大学の職員は生徒があまり授業と密接的な関わりを持っていないことを課題として捉え、ブログを使ってこの問題に対処しようと考えました。生徒は SItes at Penn State というプラットフォームを使い、ノートではなくブログを書くようになりました。

 

生徒たちが自分でどんどんと工夫してブログを書いていく

生徒たちは自分の考えや授業で習ったことを、自分なりに工夫してブログを書くようになりました。例えば、自分の考えの根拠となる画像や他のサイトのリンクなどを貼り付けました。

こうした方法をとることにより、ただノートに書き写すだけの取り組みより、学習している内容を深く理解することができます。ペンシルバニア州立大学の教育学の助教授であるPriya Sharma は生徒の変化についてこう述べています:

 

「ブログを授業中に使うことの最大の利点は、生徒がお互いのブログに反応することができることです。また、生徒はただメモを取るだけではなく、写真やビデオ、リンクなどを貼ることができます。工夫や表現の可能性が大きく広がりました。」

 

生徒がカリキュラムに積極的になるだけではなく、生徒はお互いのブログに積極的に反応するようになりました。先生たちは、生徒同士が自由に意見を交換する場を作ろうと長い間取り組んできましたが、そういった環境を作るのは困難でした。ブログというツールを活用することで自然に自分の意見を表現し、他の生徒たちと交換することができるのです。

 

普段発言できない生徒が自信を持つ

さらに、ブログを通して他の生徒のブログに意見をする場ができると、普段はクラスで発言しないような生徒が自分自身の意見をクラスの皆に伝えることができるようになります。

ブログを書くことはクラスの前で喋ることより心理的なハードルが低いため、ブログを書くことを通して、自信を持ってディスカッションに参加することができます。

 

Sharmaはまた以下のような内容もコメントしています:

 

「内向性の高い生徒はブログを書くことをとても気に入ってます。ブログは、対面だと意見を出すことをためらってしまう生徒たちに”声”を与え、表現する機会を与えてくれます。今までの授業では存在しなかった意見がネット上では存在することができます。」

 

コメントはすぐに生徒に届くため、生徒は即座にフィードバックを貰え、それに反応することもできます。不自由なく意見を交換し合えるので、内向的な生徒でも議論に参加する機会が開かれます。




練習や実践を通して文章を書くスキルを磨く

 

ブログを書くことを通し、様々な場面でどのような文章を書くべきかなどの、大切なスキルを生徒は学ぶことができます。また、昨今タイピングスキルはどの企業においても要求されるスキルです。タイピングスキルもブログを投稿することを通し磨くことができます。

 

高校の英語教師の例

Freehold NJ にあるBiotechnology High School の英語教師であるMichelle Lampinenがブログをクラスで活用してみると、結果は驚くべきものとなりました。

Michelleはカリキュラムで軸となる重要な部分をブログを使用して指導し、それと同時に生徒がブログを使って自分のアイディアを自由に反映させられるような授業を展開しました。

 

彼女はしっかりと授業を組み立て実行することで、様々な文章を書くスキルを圧倒的に向上させ、生徒の創造性を磨くことができました。生徒のブログはどんどんとその完成度を高め、洞察に満ち、面白く、読者を引き込むものになりました

 

文章のスキル、説得性のレベルも向上

また、文法や句読点のつけ方も向上していき、これらのスキルが他のレポート課題などにおいても生かされていることをMichelleは目の当たりにしました。それに加えて、文章の説得性も一段階上のレベルまで向上しました。

 

自由な表現で取り組めると好評

Michelleは生徒にブログを使った授業の感想を聞いてみたところ、多くの生徒からとても好評な意見を受けました。生徒は、レポート課題など、形式張った文章で書かなくてはいけないのと違い、ブログ特有の自由な表現方法によって、肩肘を張らずに文章を書けるところが気に入っているようです。

また、ブログを授業に取り入れたことで、自分で文章を書いてスキルを身につけなければいけない環境になったことが、結果的に良かったと生徒は言ってました。

 

文章力や文法力のスキルはしっかりとした文章を書くことを要求される課題においても役に立ちます。例えば、ある生徒はアメリカのテレビアニメであるKim Possible の特徴についてブログを書いていました。

そこから、国語の課題で出された「高慢と偏見」という本のレポートにおいてもその本の特徴をブログで書いたようにまとめ上げることができました。

 

この例からわかるように、ブログを使って授業を行うと生徒の学力向上を促進することができます。

 

では、どのようにしてブログを授業に導入すれば良いのでしょうか。まずはじめに授業に適したブログプラットフォームを見つけることから始めましょう。



教育現場で使うブログプラットフォーム 

 

教育用のブログプラットフォーム

いくつかの教育で使えるブログプラットフォームがあります。

  • Edublogs
  • Weebly
  • Kidblog.org
  • 21Classes

これらのブログプラットフォームはあなたのニーズにあったサービスを提供してくれるでしょう。

もし、より年齢が高い生徒を相手にしているならWordPressをお勧めします。

サービスは無料で提供されており、ブログで必要とされるサービスは全て揃っていると言って過言ではありません。

 操作も簡単ですし、どのようなブログを書くにも臨機応変に対応してくれます。Themesやpluginsのサービスも無料であるので、生徒はブログを個人用にすることもできます。ブログプラットフォームが用意されれば、それからはどのようにこのテクノロジーを活用するかです。

 

ブログの使い方

まずは以下のようなブログの使い方などを試してみましょう。

  • 先生の個人用ブログ
  • 生徒の個人用ブログ
  • 生徒のオンライン上のポートフォリオ
  • 課題やテストのお知らせ
  • 共同作業や議論の場

教育でのブログの使い方の限界はあなたの想像力だけです。自由な場を提供することで無限の可能性が広がっています。

 

 

最後に

 

生徒が将来に向けて学業と向き合っている中で、私たち教育者はどのように彼らの努力と時間を最大限生かす教育ができるかを、新しい方法を模索しながら考えていかなければいけません。

あなたはどのように授業でブログを使っていますか?

ぜひ、コメント欄でアイデアを共有してください!