6.2 (中3,道徳) クラスの枠を超えて知を共有し、道徳的価値観を自ら発見していく。

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聖徳学園中学・高等学校

国際交流センター長 スクールカウンセラー 山名和樹 Director

学年:中学3年生  

教科:道徳(総合の時間)  

端末環境:iPad(授業中貸出)、生徒個人端末

 

 

 

●   どうして利用を始めたか

反転学習につながりやすいことと、月に1回の授業であるため、ひとつひとつの授業のつながりを持たせたかったためである。

また、クラスの枠を超えて、意見を共有できる。                          

 

●   どのように活用しているか

ツールとしては、Edmodoに加えてPingPongを利用している。(PingPongはリアルタイムに○×、40文字以内の意見を集約するツール)

PingPongは、授業中の議論展開に利用する。Edmodoは、議論のための参考資料共有、議論前後の生徒の意見共有に活用している。1組、2組、3組の3クラスで授業を行っているが、Edmodoのグループとしては、クラスの垣根を取り払い、学年全体で1つのグループとした。

また、授業の進め方としては、ジクソー法(CoREF推進機構推奨の協調的学習メソッド)を取り入れている。

 

例えば、「安楽死の賛否」をテーマとしたディスカッションについて紹介する。

1.      授業前に賛成、反対を考える。生徒それぞれの意見をPingPongで集約し授業中にクラス内で共有する。このPingPongで集約した意見を、Edmodoで他のクラスにも共有する。

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他のクラスの意見を見て、自分の考えをまとめ、コメントしている。

  

 

2.      賛成グループ、反対グループ、世界の安楽死状況グループの3つのグループにわけ、更に深い参考資料を用意し、グループ内でディスカッションを行う。ディスカッション前は賛成多数であったが、ディスカッションの後は賛成反対が拮抗していた。多角的な面で物事を捉えた結果、生徒はより深く考え、意見を変えていった。

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賛成の参考資料を読み、グループでまとめた意見を投稿する。その意見について、更に生徒がコメントしている。

 

3.      賛成グループ、反対グループ、世界の安楽死状況グループより1人ずつ集まり、3人の新しいグループを作る。安楽死についていろいろな考え方があることを学び、日本はどうあるべきかをディスカッションする。意見をEdmodoに投稿し、学年全体で共有する。

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現時点での自分の考えを課題提出の形で、自分の意見を先生に提出する。

 

●   生徒の反応は

生徒にとって、道徳は面白いものではない。EdmodoやPingPongを活用し、協調学習の手法を取り入れることにより、自ら発見し学習するという場を作り、楽しいものへと変えていくことができた。クラスの枠を超えることで、幅広い意見交換、知の共有をし、他の生徒の意見により新しい発見することも多かったと思う。指示していないのに、Edmodo上で生徒同士の意見交換も自然に起こっていった。

生徒へのアンケート結果では、約7割が使いやすい、3割が使いにくいという評価であった。使いやすいポイントでは、81%の生徒が「宿題がいつでも出せる」点をあげており、44%の生徒が「友達の意見が見れる」または「先生からコメントが返ってくる」という意見交換がしやすい点に魅力を感じていた。

 

●   最後に一言

「道徳」という点数がつけられない教科で、「どのような方法をとれば、生徒が意欲的に反転学習を行うか」について取り組んで行きたい。さらに、映像を使った授業にも取り組んで行きたい。